「松の太鼓落とし」という材料の紹介です。
これは、土木業者様の注文品で、農業用水路や排水路などの工事で大きな
コンクリート製のU字溝のようなものを設置する際に、下に敷く木材です!
松材を指定されることが多いのですが、この辺りの松は皆さんも見てお分かりの通り、
まっすぐではなく曲がってますよね!そういう材は、家の構造材で梁として使ったり
するのですが、今回のような使用方法には向いていないので、長野県産の唐松を
弊社では採用しています。
長野県に材料を見にいったこともありますが、杉や桧のように唐松はまっすぐ成長
するので、その地域では、柱などの構造材からフローリングなどの加工材まで使われる
ことも多く、耐久性もあるため、昔から杭などの土木材としても使われてきました。
太鼓落としとは、太鼓挽きという製材方法で丸太の上下だけを落とす(製材する)ことです。
通常は平らな部分の高さ(仕上がり)が9cmとか12cmが多いのですが、今回は15cm
というご注文でした!
丸太で18cmから20cmの材料を加工するので、見た目だけでも大きい!
そして生材のためスゴイ重い・・・当然、人力ではムリです・・・(# ゚Д゚)
先日雪遊びで行った長野県茅野市近郊からきた材料なので、雪が付いてました(笑)
木材で杭って大丈夫?腐らない?って思うかたも多いのでは?
たしかに空気と触れる場所では、腐ることも当然ありますが、土の中に入る場合は
本当に丈夫で、昔から地盤の悪い所や川底などに松杭を使っていました。
全く腐らないといったらウソになりますが、よく業者さんが、以前の工事のやりかえで
「川底を掘ったら松杭がでてきて、まだまだ全然大丈夫だよって
だから取るのが大変だよ」
なんて話も聞くほど長持ちするようです。
最近のニュースでも、東京のビルを解体したら何十メートルかの松杭が何百本
でてきた!とかって話題になってました(*゚▽゚*)最近では、松杭に変わって
コンクリート杭や鉄の杭が主流ですけど・・・
長くなりましたが、ちょっと変わった材料だったので、
ご紹介させていただきましたo(^▽^)o